1963年、ボブ・モーグは音楽楽器用アンプキットの設計等をしていた。
そのプロジェクトを通じでテルミンを作るようになったようである。
シンセ設計のスタートはホフストラの音楽教授であるハーブ・ドイツと共に
オシレーターを作り出した時から始まるのだが、ビジネスとして機能し始めたのは60年代後半からになる
作曲家ウェンディ・カーロスによるMoogシンセ使用の「スイッチ・ド・オン・バッハ」が
世に広まるのと比例して、Moog Musicへの発注は増えつづけた.....
その後、ELPのキース・エマーソンにより世間に広く認知されていったのは有名。
最も有名な機種は「Minimoog」かな?。この設計こそ後のシンセ達の基本となった。
シンセすべての原点、それがMoogシンセサイザー達である。
ちなみにムーグでなくモーグと発音してほしい...とモーグ博士は言っている(笑)

official WWW Homepage → http://www.moogmusic.com/


MODULAR

☆音源方式
アナログ

☆同時発音数
イロイロ・・・

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
エフェクターもモジュールもある。(リバーブとか)

☆内蔵波形、プリセットの傾向
いろいろ

☆エディットの自由度と可能性
無限。足りないモジュールは増設すればいいし・・・(売ってないか)

☆拡張性
いくらでも

☆あなたにとっての長所
KING OF モジュラーシンセだと思う。とにかくすさまじい音。いいスピーカーで聴くとたまらない。
ペリキンのあの音が本当にでる。デジタルでサンプリングすると台無しになる音。
そしてなによりカッコイイ。あこがれのシンセですから。

☆あなたにとっての短所
不安定。デカイ。すぐ狂う。オシレータのスイープ範囲は狭い。
調整があやしいとプアな音になる。
値段が高い。

☆その他特記事項
そこらのシンセとは存在感が違う・・・でも、一般人が手を出すものじゃないなこれは・・・
でも、音は「すさまじい」の一言。

☆投稿して下さった方


Minimoog

☆音源方式
アナログ

☆同時発音数
1ボイス

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
なし

☆内蔵波形、プリセットの傾向
鋸波・矩形波・ランプ波・三角波・他

☆エディットの自由度と可能性
自由度はけして高くない。

☆拡張性
さほどない。が、改造はイロイロできて面白い(^^)

☆あなたにとっての長所
いわずと知れたシンセの王様。とにかく音が太い。MINIMOOGでしか出ない音。
あとはよく知られている通り。改造は意外と簡単。

☆あなたにとっての短所
重い。デザインはあまり好きじゃない。メンテを怠るとすぐ機嫌を損ねる。

☆その他特記事項
少なくとも3種類位バージョンがある。これはOSCの回路が違うから音も違う。
また、初期の物はバッファをけちっていてピッチ安定度が悪い。OP−AMPをくっつけると良くなる。
また、対数変換回路に問題(設計上)があって温度特性は悪い。
それから、特徴でもあるフィルターは固体差が激しいので購入時はよく音を聞いてチェックする必要あり。
通販で買わない方が無難。

☆投稿して下さった方


MULTIMOOG

☆音源方式
アナログ

☆同時発音数
1ボイス

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
なし

☆内蔵波形、プリセットの傾向
鋸波・矩形波

☆エディットの自由度と可能性
低い

☆拡張性
あまり無い?

☆あなたにとっての長所
アフタータッチのような物が付いている。
これでOSCにモジュレーションを掛けてSYNCすると何とも言えない気持ち悪い感じになる。

☆あなたにとっての短所
アフタータッチもどき以外は普通のMOOGシンセ。

☆その他特記事項
こればっかりだが、アフタータッチは面白い。
特に手弾きをやる人は一度試してみる価値有り?気持ち悪いです(^^)

☆投稿して下さった方


PRODIGY

☆音源方式
アナログ

☆同時発音数
1ボイス

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
なし

☆内蔵波形、プリセットの傾向
鋸波・矩形波

☆エディットの自由度と可能性
低い

☆拡張性
MIDI改造はやっている業者もある。

☆あなたにとっての長所
MINIMOOGと比べるとチープ。でも、MOOG。音はいい。
小さくて、デザインもカッコイイ。

☆あなたにとっての短所
特にないが、各ツマミがネジ止めされてないからちょっと弱い。

☆その他特記事項
SYNCサウンドは気持ちいい。これは素のMINIMOOGより優れたところ。
結構お勧め。この機械に限らないが、古いアナログシンセは弾かないと腐る。
最低でも、月に一度は電気を入れて全鍵よく弾かないと鍵盤やツマミにガリがでる。
楽器には愛情をもって接しましょう(^^)

☆投稿して下さった方


MEMORYMOOG

☆音源方式
アナログ

☆同時発音数
6ボイス

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
なし

☆内蔵波形、プリセットの傾向
鋸波・矩形波・三角波

☆エディットの自由度と可能性
わりと高い。

☆拡張性
いろいろアップデートされているようだ。バージョンの低いMIDIは使い物にならない?

☆あなたにとっての長所
とにかく分厚いブラスの音。ユニゾンモードでは18個のアナログオシレータが同時になる。
フィルターはMOOGタイプだが、MINIMOOGとは傾向の違う音。
とにかくひいていて気持ちいい(^^)

☆あなたにとっての短所
重い。デカイ。鍵盤の左端に巨大なファンが入っていて震えているいるのが不快。
壊れやすい。チューニングがめんどくさい。

☆その他特記事項
音はすばらしいが維持が大変。内部はコネクターの嵐で、それが酸化してくると不安定になってくる。
最低でも年に一度はオーバーホールしないとキツイかも。
買って買いっぱなしにできないので、購入時にはそれなりの覚悟が必要。
また、保証や維持など信頼の出来るところで買わないと痛い目にあう。

☆投稿して下さった方


THE SOURCE

☆音源方式
アナログ

☆同時発音数
1音

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
無し

☆内蔵波形、プリセットの傾向
▼ノコギリ波、矩形波、ノイズ

☆エディットの自由度と可能性
▼ 37KEYS
▼ OSC1:FOOTAGE(8', 16,' 32'),WAVEFORM
▼ OSC2:FOOTAGE(8' ,16', 32'),WAVEFORM,DETUNE
▼ OSC SYNC
▼ MIXER:OSC1 OSC2 NOISE
▼ FILTER:KB TRACK(OFF,1/2,FULL)
CUTOFF,EMPHASIS, CONTOUR AMOUNT
▼ FILTER CONTOUR:A,D,S,R
▼ LOUDNESS CONTOUR:A,D,S,R
▼ MOD(LFO):RATE,SHAPE(TRIANGLE,SQUARE)
TO OSC(ON,OFF) ,TO FILTER(ON,OFF)
▼ KB GLIDE:SINGLE,MULTI
===========================================
▼パラメーターの配列は、ミニモーグに準拠したようなスタイル
 になっているが、まったくミニモーグと異なるのは、すべての
 パラメーターがタッチスイッチになっておりそれを押して、パ
 ネル左側にある40ミリ経ほどのバリューダイヤルを回すと選択
 したパラメーターの値が変わる。
▼16の音色プログラムができる。
▼シーケンサーと、アルペジェーターがついている。
 しかし、スピードは、LFOと共用であり、外部機器との同期は
 まったくできない。
▼S/Hを疑似発生できるが、スピードはLFOと共用。
▼モーグシンセ(デスク型)で、EGがADSR式になっているのは
 珍しい。
▼リアルタイム操作は、オクターブアップスイッチ、ベンドホイ
 ール、モジュレーションホイール等。
▼ SYNCが出来るが、EGでコントロールできない(笑)。モジュ
 レーションホイールでピッチを動かす。ヤンハマー的なソロに
 は向いているかもしれない。

☆拡張性
▼ CV GATE (IN と OUTの端子が共通で、ステレオプラグで使
 い分けするようになっている。て事は、2本のステレオのコー
 ドで、2台のTHE SOURCEをつなぐと、どっちをマスターにし
 ても、両方の音が鳴るんだろうか。)
▼ プログラムをカセットに保存できる(が、その端子が、5ピン
 のわけわからん端子になっている。)

☆あなたにとっての長所
▼音では、ミニモーグには勝てないだろう。しかし、ライブでの
 操作性、ピッチの安定度、多機能な所はミニモーグに勝ってい
 る。現に私は、ライブで悪の教典(第一印象PART 1&2)を、
 THE SOURCEとオルガン音源だけでこなしたのであーる(自慢)。
▼小さくて薄くて軽い(ミニモーグ比)

☆あなたにとっての短所
▼ パネルのデザインが色とりどりで、なかなナイス。でも、客席
 から見ると、アルミのでかい弁当箱にしか見えない。
▼ 2OSCなので、アクアタルカスが出来ない(笑)。
▼”ザ・ソースね、あれ持ってる(or持ってた)けど、アルペ
 ジオ(orシーケンサー)つぶれてんだよね”という話を必ずと
 いっていいほど聞くので、なんか不安。
▼ ベンドの幅が設定できない。しかも、センタークリックが
 固く、ゴキッとしている(わかるかなァ)。

☆その他特記事項
▼ファ◯◯Gの通信販売で買ったが(大阪在住だもの。そうそう
 ビンテージものなんてお目にかかれないよー)梱包状態が悪く
 メモリー保護のリチウム電池がはずれていた。
▼発売当時、ミニモーグより定価が高かった。開発費用の回収の
 為(?)とはいえ、ぼったくりだ。
▼向谷実(カシオペア)が、ライブアルバム”MINTJAMS”で使用。
 トニーレビンがKING CRIMSONのTHREE OF A PERFECT PAIR
 ツアーで使用。...やっぱ、ライブじゃなきゃ、さして使用価値
 が無いのかァ?(テクノ以外だと)
▼でも、ライブでとにかく安定したモーグを使いたいのならば、
 おすすめ(10万ほどで買えるし。)ただ、ツマミ系のパフォー
 マンス---テクノのTB-303ゴッコや厚見麗衣(元VOWWOW)
 のハーモナイズドチョーキング等---には、向かない。
 できない事はないが、バリューダイヤルが大きく、重量がある
 ため、慣性があり、急激な変化を作りにくい。
▼MOOGはオランダ系の名前なので、モーグと発音する。という話
 の背後には、モーグ氏の奥さんが先生をしていた頃、学校の生徒
 に、ムー、ムーと牛の鳴き声を真似して呼ばれるのがイヤだった
 ので、モーグと呼ばせた、と。ほんまかいな。

☆投稿して下さった方


LIBERATION

☆音源方式
2VCO, 1 poly, 1 noise, Ring

☆同時発音数
モノシンセ+矩形波ポリ音源

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
無し

☆内蔵波形、プリセットの傾向
モノシンセ:鋸歯状波、矩形波(PWM)、ノイズ
ポリ音源 :矩形波のみ

キャラクターは後期モーグの軽さがあるも、やはりモーグ。
ジューシーなブラス、アルミサッシをも揺らすベースが作れる。
ベースはパルス幅をうまく設定すると、ほんもののフレットレスみたいに聞こえる。

☆エディットの自由度と可能性
エディットは抜群。しかもショルダー・シンセなので、ネックに様々な制御機能が搭載されていて、楽しい。
アフタータッチでハード・シンクを制御できるのは、感情がこもりすぎて怖いくらい。
で、そのアフタータッチは、実は鍵盤の端の下にLEDが光っており、反対側にCdsセンサーがあるらしく、
間に鍵盤と連動して動く遮蔽板があって・・・。

☆拡張性
ショルダー部とモジュール部に別れており、音源モジュールなのかと思えば実は電源モジュール! 
で、そこに外部制御用のCV/Trig 出力端子があるのだが、端子の形状が見た事ない形で使えない(と私は思う)。

☆あなたにとっての長所
モノシンセは高音優先なので、ポリ音源で和音を弾くと、
その最上音と重ねて発音できて、まるでポリシンセに聞こえるから不思議。
形が異常なのでライヴでウケる。私のは珍しいホワイト版なので、ますます目立つ。
アフタータッチも気色悪くて、リボンコントローラーも、その気にさせるし、やはり音が変でよい。
洋ものにしては素晴しく鍵盤接点が優秀で、数カ月放置しても何のガリも出ない。

☆あなたにとっての短所
ばり重い! ライヴで動けなかった。
アナログ音源がショルダー部に内蔵されているから、あたりまえか。でもシャーシが木製なのも、重い原因だ!
ホワイト及びレッド版は、ブラック版より定価が十万円高かったらしい(!)が、今となっては関係ない?
あたりまえだがピッチは安定しない。

☆その他特記事項
世界初のショルダー・シンセです。
あぐらかいて得体の知れない民族楽器みたいにして弾くと、気分がでますよーん。

電源モジュールの中にサーヴィスノートを入れっぱなしにするな! 燃えたらどうするんだ!
と言ってもメーカーは既に亡く。

☆投稿して下さった方


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