Roland SP-606とMacOS9

Roland SP-606とMacOS9

GWという事で普段後回しにしていた事にトライ。
それは『嫁PCへDATテープの音声をデジタルのまま取り込むシステムを構築』する事。

自宅ネットワークにはリンクステーションという簡易サーバが2台立ち上がっているので、私のDAW用PCで録音した後サーバに置けば良かったのですが、オーディオインターフェイスをM-AUDIO DELTA1010にしてしまったのでオプティカル端子が消滅。DATデッキを繋ぐ場所が無くなってしまいました。良く見たらSPDIF端子もあるものの、DELTA1010のSPDIF端子はGIGASTUDIOが占有中なので刺し直すのがダルイ。MOTU828を繋ぎ直すのも面倒。
オプティカルtoコアキシャル変換機+セレクタの導入も考えていましたが…

という事で、もう自分のPCへDATを繋ぐのを諦め、嫁PCで直接取り込める仕組みを模索。

嫁PCはWindowsXPとMacOS9.1の2台ですがメインは今尚現役のMacOS9。
実現するにはOS9で使えるオーディオインターフェイス、しかもデジタル端子付きが必要。
最近の機材で、出来ればクラブパフォーマンスにも役立つ方が良い。
そんな都合の良い物があるのかというと、あったんです。
それがRoland SP-606です。

アンリハのショーにてbeaticaのトクさんが使用していたのがこのSP-606でした。前々から気になっていたんです。

前回のライブ後、その使用方法を聞いて納得。
サンプルのトリガーだけでなく、512Mのコンパクトフラッシュを差しておけば長時間のオケ流しも可能、8ボイス(ステレオ4トラック)発音、Dビームでエフェクト操作可能というクラブパフォーマンスにピッタリな品だったのです!

たまたま使用せず押入れの肥やしにしている方がいらっしゃったので格安で譲って頂きました。
普通のサンプラーと違いサンプルに音階を付けて演奏出来ない所が気に入らなかったとか。確かにその用途には力不足だと納得。

しかし、ライブ以外にも使える事が発覚。
なんとMacOS9でUSBオーディオインターフェイスになるじゃありませんか!
XPやOSXでは使えると知っていましたが、OS9にも対応しているとは…しかもSPDIF端子もバッチリ装備しています。
という事でこの「SP-606」を嫁Mac用オーディオインターフェイスとして採用。

接続は簡単。USB繋いでドライバをインストールするだけ。
ソフトはVision購入時に付いて来たBIAS PEAK(なつかしー)を使用。
ASIOで使いたいのでPEAKのASIOフォルダへSP-606のASIOドライバを放り込む。
PEAKの設定でSP606のASIOを選択しておく。これだけでOK。

デジタルドメインでの録音も簡単。
DATを再生し、SP-606のInputSourceパッドを叩きオンにする。
今回はSPDIF経由での入力なのでレベル合わせも必要無し。
PEAKのレベルメーターが動いているのを確認して録音ボタンを押す。

なんて簡単!!
…あれ? でもSPDIFのクロックソースの設定してない!
というかPEAKにその設定が無い?!
民生機によくある録音時勝手にクロックスレーブになるってヤツなんでしょうか?
いやSP-606はそれで良くてもPEAKは設定が必要なんじゃ?
USBオーディオのクロックはPCでは無くSP-606が管理? あれー?
約2時間ぶっ通しで録音されたファイルを聞いてみてもクロックズレ特有のプチノイズが無い。
不思議だ…ま、いいか(笑)

今度暇な時Rolandのカスタマーサービスに聞いてみようと思います。
SP-606内部で一旦AD/DAされてたりして(^^;
シグナル図みてもAD/DAが記載されていないんですよね。レコーディング機器じゃ無くあくまでDJ機器という位置付けなんでしょう。

SP-606、結構広く使えて良いかも。
メインPCで試していないのでレイテンシー等細かい使用感は解かりませんが、USBのオーディオイターフェイスがあるとチョットした事に使えて色々便利ですね。ノートPCとセットで持ち出せば無敵になれるかもしれません。

コント用のSEトリガー、曲オケのポン出しもステージで演者がタイミングコントロール出来る! こりゃ良い良い^^