やっと音楽環境が復旧!
1ヶ月ぶりにMOTU828からソフトシンセの雄たけびを聞くことができました(^^;
VSTi PERFORMANCE TEST
さて、今回自作したCore2Duoマシンで最も気になるのがCubaseSXのパフォーマンス。
さっそくVSTi PERFORMANCE 確認くんをやってみましたのでご報告。
- TEST LEVEL-1
LM-7が1個、a1が25個、計26個のVSTiを、26Midi Track再生Sampling Rate 48KHz 24bit/Buffer Size 256(レイテンシー 5~6ms)
- TEST LEVEL-2
LM-7が1個、a1が63個、計64個のVSTiを、64Midi Track再生
Sampling Rate 48KHz 24bit/Buffer Size 256(レイテンシー 5~6ms)
上の写真が以前のPCであるPentiam4 2.54GHzにて「TEST LEVEL-1」の結果です。かなりキツイです。
「TEST LEVEL-2」については再生不能どころかPCがフリーズするという惨憺たる結果でしたので写真は無しです(^^;
そして中段写真がCore2Duo E6600による「TEST LEVEL-1」の結果です。4万円前後のミドルクラスCPUでこのスペックアップ! 素晴らしいコストパフォーマンスですね。
下段写真はCore2Duo E6600で「TEST LEVEL-2」の結果です。プチノイズも無く、小節ループ時に演奏がモタル事もマウスが引っかかる事も無い安定動作をしています。
12GHz相当のパワーを発揮?
「TEST LEVEL-1」の結果を比べるとCore2Duo E6600は、Pentiam4 2.54GHzの1/5程度の負荷しか無いという凄まじい結果になりました。
CubaseSXによるソフトシンセの多用という特定環境においてCore2Duo E6600はPentiam4換算12GHzのパワーと同等の力を持つのでしょうか…
単純に5倍しても意味無いとも言えますが(^^;
といってもPentiam4は1Hzあたりのパフォーマンスが低いと言われていましたし、今迄がなんだったのか! と、心中は複雑です。
これまでソフトシンセパフォーマンスキングの座を独占していたのはAMDデュアルCPU、デュアルコアCPUでした。高価だったこれらのCPUも今回Core2シリーズの登場に合わせて半額以下に値段を下げてきましたし、選択肢が増えて大変嬉しくも悩ましい状況ですね。
数週間程先行して発売しているAMD AM2ソケット版CPUのDAW用PCでの安定報告が待たれる所。
今回自作したPCの構成
【CPU】 Core 2 Duo Conroe E6600
【MEM】 CFD DDR2/PC4200/1GB:D2U533BT-1G/B (x2)
【M/B】 Intel DP965LTCK
【HDD】 海門 7200.9/SATA/250GB(OS-APP用)
海門 7200.9/SATA/160GB(Samplingライブラリ用)
【VGA】 Leadtek WinFast PX7300GT 256MB(PCIEx16)
【IEEE1394】 玄人志向 IEEE1394-PCIe(PCIEx1)
【電源】 Seasonic SS410C 410W(ケースに付属)
【ケース】 Owltech OWL-PCR7II
【FDD】 (流用)
【DVD】 Panasonic LF-D621JD (流用)
【OS】 WindowsXP SP2 Home (流用)
【AUDIO】 MOTU828 (流用)
【MIDI】 Steinberg MIDEX8 (流用)
【DAW-App】 Steinberg Cubase SX 3.1 (流用)
DAWマシンとして簡単な最適化を施しました
- XP2つのマルチブート環境を構築
MacOS7の時からの鉄則ですね。DAW用OSに余計なアプリはインストールしません。 - HD250GBは5パーティション
1. DAW_OS
2. DAW_OS用ページングファイル
3. 通常OS
4. 通常OS用ページングファイル
5. 残りを雑多DATA用として割り当て - DAW_OSのみCD自動起動・ルナ・一部サービス停止、ノートンも無し
気づいた点など<
- 通常のインストールだけでCubaseのCPUメーターは”暴れ”も無く、安定した動作。
- MOTU828のDriverですが、2006.3.1 ver3.6.6.0 はダメでした。1つ前の2005.2.11 ver3.5.3.2 で安定。
- MIDEX8、MS20コントローラも安定動作。
- マザボDP965LTCKのBIOSはver0804へISOでアップグレード
ver0816(2006/7/17)は不具合報告があった為入れてません。 - DP965LTCKはオンボード上にビープ音用スピーカーを実装。
- DP965LTCKに標準装備されるIEEE1394端子(背面1ポート・前面1ポート)はTexas Instruments(TI)社製チップ。MOTU社推奨のTIチップが標準で実装されているのは嬉しいですね。
当初マザボ搭載IEEE1394チップが不明でしたので玄人志向 IEEE1394-PCIe(TIチップ)を用意していましたが、2ポート以上をハブで繋ぐのなら必要無いでしょう。
しかし外付けIEEE1394HD等の機器をIEEE1394オーディオインターフェイスと同時使用する場合、安定転送の為に別途インターフェイスカードがあった方が無難かと。 - MOTU828をASIO以外で常用する場合はマザボBIOSで標準オーディオをオフにすることで安定動作を確認。オンのままだとWindows起動後一度MOTU FW Audio Consoleを起動する必要有。
- 旧PC+MOTU828(VIA社製IEEE1394チップ搭載)環境下ではOS起動・終了時のみ、サウンドにプチノイズが出ましたが、今回の環境ではノイズは全く無くなりました。
- この安価な構成でもかなりの静音性を実現。ケース背面排気ファン・電源排気ファン共に低回転で十分な様子。廃熱もP4の頃の様な「暖かい風」は出ません。CPUヒートシンクも熱く無く、触れられるほど。リテールファンの取り付けミスかと疑った程です(^^;
Core2DuoでのDAW・DTM環境構築はかなりお勧め出来ると思います。
AMDデュアルコアPCでは一部プロセッサドライバが正常に当たらずCPUメーターの”暴れ”症状が出る事があるようですが、今回のCore2Duo自作ではその様な事も無く、普通に組んだだけでも大変安定しています。5日夜組み上がってから現時点(7日夜)まで挙動不審になった事は一度もありません。
初物という事で人柱のリスクは覚悟していましたが、良い意味で肩透かし状態。
出荷リビジョン等の要素により同じパーツで組めば同様に安定するという確約は出来ませんが、お勧め出来る構成だと思います。
参考画像
- LEVEL-2 再生状態 ※実寸画像
※MOTU828の設定画面を出したままの再生は仕様上無理でした - LEVEL-2 停止状態+MOTU828設定画面 ※実寸画像
※DAW = Digital Audio Workstation
以下XOOPS時代のブログよりコメント移植
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こんにちわ。
ももかんさんのページから来ました。
以前はアドバイスありがとうございました。
すみませんが質問させてください。
玄人志向のIEEE1394-PCIeの事ですが、自作素人の自分が購入してしましました。
これに付いている電源の変換コネクターってY字になっていますがどこに繋ぐのでしょうか?
英語のペラ1枚しか入ってないので詳しく載っていません。
やはり当たり前なのでこんな事載ってないですよね?
逆に電源はとらなくても使えるのでしょうか?
やはり取っておきたいかなぁ。。
もう玄人志向買いません。。キワモノって買ってからビビったです。
ほんとPCIeはこれしか無いに等しいので仕方なかったです。
しかしこのサイズの電源ならY字使わずに電源から直が余っているんですが
電流が違うんですかね?
たしかこのPCIeの電源はFDD付けたときの電源コネクターサイズです。
PCIでも良いかなぁと思ったのですがマザーP5Bを使ってましてヴィデオカードを刺したら3本しか無いPCIが1つつぶれてしまいました。
(ビデオカードのファンが邪魔で下には刺さりません^;失敗しました)
PCIにはPOWERCOREとUADをインストールする予定です。
のでギリギリなんです..参りました。
同じ828使いなので心強く思います。
突然の質問で気を悪くされたら申し訳有りません。
よろしくお願いします。
Comment by Mac貧乏 — 2007年1月13日(土曜日) @ 11時38分44秒
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Mac貧乏さん、どもども。
電源はお書きのとおりFD用の物で大丈夫でした。
また、電源ケーブル無しの場合も試しましたがこちらも特に問題はありませんでした。
ただし、私が所有するIEEE1394機器(外付けHD・MOTU828)は全て電源をACから供給するタイプなので正式な検証は出来ませんでした。
ですので、あくまで接続機器がIEEE1394ケーブルから電源を供給されるタイプを繋がない限りその効果を試すことは出来ないのだと思います。ご参考までに(^^;
IEEE1394-PCIeはキワモノシリーズでしたが、カード自体はいたってオーソドックスな物だったという印象です。
むしろPCI・PCIe混成である過渡期なマザーボードの方に問題があるといった感触を強く感じました。
828は記事に書いた通りIRQ共有が苦手なようで、これはマザボのINT線(でしたっけ)の絡みで、828やIEEE1394カード側では対処出来ませんよね(^^;
POWERCOREは所有しませんが、こちらもスロットの場所によっては動かない事例を何度か聞きました。やはりINT線・IRQ共有の有無が関連しているのでは無いかと思います。
P5B マザーは触った事が無いのでアドバイスが出来ないのが心苦しいですが、玄人志向のIEEE1394-PCIe、POWERCORE共に接続後デバイスマネージャでIRQの確認をされて共有の無い、または共有していても差しさわりの無いスロットでの運用をされるのが安全かと思います。
世間ではWinでのMOTU製品の挙動はイマイチだという評判を聞きますが…少なくとも今現在、私の環境では完璧と言って良い程の安定性を実現しています。828は音楽的で良い響きを出しますし、これからも使い続けるつもりです。
Mac貧乏さんの環境でも安定して使用出来る事をお祈り致します^^
同じ828使いとして今後ともよろしくです^^
Comment by いーえるP@TinySymphony — 2007年1月13日(土曜日) @ 18時49分36秒
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返事が遅くなり申し訳有りませんでした。
今Macからwinに移行準備に入ってまして全然ネットにつなげませんでした。
平行移動の予定が仕事がぽっかり空いたので今のうちと思いまして^^;
親切に詳しくありがとうございます。
やはりfddの電源ですよね。このタイプってハマる所にしかハマらない
コネクターって聞いた事有りましたが、変換付きって事でひょっとして
大きいコネクターからの供給でないと電流が足りないのかなぁと
思いました。
まぁ、バスパワーは使用しないので電源はつなげなくて良いかなと思っています。
参考になりました。ありがとうございました。
ぱんだ王国@TinySymphonyさんの環境ではとても828安定しているようでうらやましいです。
自分はこれからですがね^^;安定させてみます!!
828の初期型は本当に音が好みなんです。
適度に荒くてホント独特な質感が出ます。
(HR/HMインストな自分には最良^^;PT HDはこれがでないんです)
特別OSのレジストリやチューニングって結構おこなってますか?
ぱんだ王国@TinySymphonyさんも元々Mac使いですか?
visionの話とか828もそうですがdpやvisionのMacユーザーかなぁと。。
自分の周りにはwinユーザーが一人も居ないというまれな環境なんです。
これからも何かありましたらよろしくお願いします。
アプリはsamplitudeかcubaseを狙っています。
cubase4のvstって今までのvstまともに動くのでしょうかね。
そこが心配です。SONARもDVD見る限り良さそうだしなぁ。。
月末から4月くらいまで録音/制作がぎっちりなので、早くアプリ決めないとマズいですね^^;
Comment by Mac貧乏 — 2007年1月15日(月曜日) @ 11時20分07秒
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ご推測の通り元Macユーザーです。起動こそあまりしなくなりましたが未だにMac大好きです(^^;
Vision→DP4.7→CubaseVST24という遍歴で、828はDPを優待価格で導入する目的もあって購入した記憶があります。
初代828ってなかなか頑丈で故障・不具合もmk2に比べて少ないですよね。見た目はチョットあれですが…
音もバリッとしたロックスピリッツ溢れる傾向ですし(笑)
レジストリチューニングはほとんどしていません。XPからCDのオートスタートがレジストリいじらないと設定出来なくなりましたので、これくらいかな?
あ、あと余談ですが、今迄DAW専用パーティション切ってノートン・FW常駐無しのDAW用起動ディスク作ってたんですが、試しにノートン・FW・他アプリ常駐満載の常用パーティションでCubaseSX3.1動かしたらCPUメーターに変化がほとんど無かったんです(^^; HDの負荷は流石に弱そうですが、昨今のCPUだったら力技でどうとでもなるみたいですね。
Comment by いーえるP@TinySymphony — 2007年1月15日(月曜日) @ 13時02分47秒
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DAW用のPCのスペック、参考になります。
ありがとうございました。
Comment by marineblue — 2008年10月29日(水曜日) @ 23時08分39秒
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コメントどもです!
こちらこそお役に立てて幸いです(^^)
Comment by いーえるP@TinySymphony — 2008年10月30日(木曜日) @ 17時46分18秒