Arturia PolyBrute届いちゃいました。
到着後5時間くらいぶっ通しでキャッキャウフフしちゃいまして、
その一部をダラダラした動画にしておきました。
尚、出ている音はプリセットではなくエディットしたものです。
これ、間違いなく名機です。
プリセットはどちらかと言うと「お上品」な音が多く、去年秋ごろからの先行テスター、レビュアー動画では「繊細な音が得意なモダンシンセ」というイメージを受けた方が多いかと思いますが、予想を良い意味で裏切ってくれる。カバー範囲は全然幅広いんです。
モダンだけでなくビンテージなサウンドも広範囲にちゃんとカバーできる懐の広さたるや!
アナログならではの倍音・サチュ感、潤いありつつ暑苦しさも出せる中低音。
スタイナーパーカー型とモーグラダー型のフィルター2基を自在に結線できる鮮やかな色彩。
高域のブライトさは我が家のminimoog Model D、Prophet-5 Rev3.2の電気がビリビリするような(P5は個体差っぽい)明瞭な輝きを備えています。
溜息が出るくらいの良さ。
アサイナブルなコントローラーMORPHEEもメッチャ良いですね。
全プリセット実質2音色仕込めて、それをモーフィングも出来ます。
YAMAHA AN1xユーザーの方は分かって頂けるはず。そう、あの感じ、2音色間モーフィングがフルアナログで出来る!
フリーEGこそ無いけど、なんとシーケンサーにはツマミの動きが記録できるので同じような事が可能なんですよ!
Andromedaがちゃんとアナログの音がして(いやアナログだけども)、エンベローブが高速になったかのような、何だろ…moog oneに期待していた超ド級なザ・ポリアナログの音が出ます。(問題発言?)
Arturiaがソフトシンセのビンテージシミュレーションで培った知見と、アナログシンセで培った双方の技術の結晶なのではないでしょうか。
ライブ用途と憧れの機種等は別として、もうフルデジタルシンセはいらないかもしれない。
PolyBruteやmoog oneのようなツマミの動きをMIDI CCで吐き出してくれるコントローラーとしての母艦があれば、デジタルシンセは全てソフトシンセで問題ないと思う。
デジアナのトップがQuantumとしたら、近代アナログのトップがPolyBruteだと個人的に強く感じました。
キング・オブ・アナログポリフォニックシンセサイザーPolyBrute、最高にご機嫌!
【追記】
そうそう、PolyBruteはツマミがプラ製?(素材不明)になったのでMiniBruteみたいに加水分解でベタベタにならないと思います。
やっと改善してくれたみたい。
また、音色切り替え速度ですが、即変わります。全く気にならない速さですね。
発売後直ぐに店頭で触った初期ファームのMatrixBruteは遅すぎてビックリしましたが(^^;;
【追記2】
低音の飽和はmoog oneの方が圧倒的に大きいですが、PolyBruteは下から上までフラットに全部出てくれてる印象。
リイシューを除く近代moog製品は低音はよく出るけどModel Dのような超高音・倍音には弱く、フィルターが(Dやモジュラーと比べ)開ききらない「ダーク」であるというのは海外フォーラムでも定説なわけですが、PolyBruteは上までしっかり出ます。
高音をEQで落として全体音量を上げればPolyBruteでも近代モーグ的低音感もだせますのでお試しを。
【追記3】
シンプルなSAW検証もしてみました。
冒頭、1VCOでこの音とかヤバすぎじゃありません?
搭載リバーブも質感とんでもないクオリティだし。
シンプルなSAWだけで得られる説得力、自分はそれを良アナログシンセの基準にしているのですが、PolyBruteは飛びぬけてる。倍音、存在感がとんでもなく高レベル。鼓膜がビリビリする最高の電気信号!
YAMAHA CS80っぽいBrassにも挑戦してみました。
VCO1はSteiner Filterのみへ、VCO2はLadder Filterのみへ送りCS80っぽさを出してみました。GX1っぽさかも?