スコット・ウェッジとデイブ・ロッサムの二人により1970年創業。ビジネスは72年に始まる。
創業当時はパテントによる収入のみでシンセの発表はせず"Seqential社"デイブ・スミスの良きアドバイザーだった。
80年に入ると伝説のモジュラーシンセ"Audity"を発表するが「これからはデジタルだ!」と思ったのか・・量産せずに終わる。
翌81年に"Emulator"発表。顧客第一号が"スティービィー・ワンダー"だったのは有名な話。
E-mu研究室で初めてサンプル・ループ機能テストをした素材はなんと"放尿! "2〜3分間ものループに成功したとか(笑)
その後"Emulatorシリーズ"の発表と平行して"Proteusシリーズ"や"VintageKeys"等が立て続けにヒット。
最新は"Proteus2000"。

official WWW Homepage → http://www.emu.com/


VINTAGE KEYS

☆音源方式
PCM音源 39kHz
再生周波数上限15kHz

☆同時発音数
32ボイス

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
無し。
パラメーターの中にはコーラスがあるが・・・同じ音を2つディチューンするだけ。

☆内蔵波形、プリセットの傾向
8メガバイト、249ウェーブ内蔵。
B-3、メロトロン、CP-70、Wurlitzer、Dyno Rhodes、Fender Rhodes、Hohnerクラビ、
Mini Moog、Micro Moog、Moog Taurus、DX-7(Bass)、Matrix-12(Sync・Pad・Strings)、
ARP 2600、DX-7(Rockman)、Prophet-5(Sync・Guitar・Pipe・Strings)、Moog Model 55、
Memory Moog、OBX等、歴代の名機に加え、素の波形やSax、Trumpet、
ドラム(808系無し)を内蔵。波形自体が作り込まれている。
プリセットは内蔵波形のバリエーションに忠実。

☆エディットの自由度と可能性
2、4ポールのレゾナンス付きフィルター装備。効きはまあまあ。
ポリ・ポルタメントも出来るが・・他に特筆するべき事は無し。

☆拡張性
+8メガ(合計16メガ)拡張可能。

☆あなたにとっての長所
メロトロンの音が立つ(特にフルート)。
ロータリーを含んだオルガン、Moog55に味がある。
全体的に「パリッ」とした音・・・鉄板のイメージ。
操作が簡単!

☆あなたにとっての短所
ポルタメントのジッパーノイズ(段階)が目立つ・・・YAMAHA EX5のAWM音源並み。

☆その他特記事項
B-3 の波形はEL.P「ブラック・ムーン」のレコーディング使用機からサンプルした物。
プログレな音色だらけ・・・316番「Knife Edge」等。(笑)


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