YAMAHAと並ぶ老舗。KAWAIブランドの初商品は1985年「K-3」であった。
「倍音の組み合わせであらゆる音は合成できる」という理論に注目し、
以後「倍音加算合成方式」を搭載する音源を作り続ける。現在は「K-5000」シリーズが好評発売中。

official WWW Homepage → http://www.kawai.co.jp/


K-5

☆音源方式
倍音加算合成式音源
(発売初期はARTS音源と世慣れていたが,
後にADD音源と呼ばれるようになっていた.)

☆同時発音数
16ボイス

☆内蔵エフェクトの性能と傾向
内蔵エフェクトターなし(当時の常識)

☆内蔵波形、プリセットの傾向
内蔵波形・プリセットなし.1〜127次の正弦波を加算合成して「波形」を作る.
その波形には各倍音に対して,12のパラメーターを持つ8基のエンベローブ
(1〜63倍音に4基,64〜127倍音に4基)をコントロールし,
波形自体に時間変化をつけることが可能.

☆エディットの自由度と可能性
パラメーターが異常に多いので,精密な音色エディットには根気がいる.
ただし,倍音の癖を理解すれば,思い通りの音色を作ることが可能.

☆拡張性
RAMカードのみ.

☆あなたにとっての長所
発売時(87年)からもはや10年もの月日が過ぎたが,
初期のPCM音源のシンセに比べれば,
倍音加算合成式音源は10年たっても色あせてはいない.
波形レベルで複雑な音作りが最大の魅力.
シンセサイザー本来の音づくりの楽しさを満喫できる.

☆あなたにとっての短所
倍音加算合成式音源はノイズ系の音色に弱い.
当時の電子楽器なのでしょうがないが,本体にシングル48音色(+マルチ48)
しかメモリーできない...

☆その他特記事項
K5以降,10年たってやっとK5直系のK5000シリーズが出た.
これからも,Kawaiには倍音加算合成式の音源でがんばってもらいたい.

☆投稿して下さった方


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